訪ねていった私とカメラマンに陶芸家の高橋さんが、最初に差し出してくれたのは茶菓、そして抹茶。なんとも粋な人なのだけれども、仲間を呼んで野草パーティーを開くという一面もあり、気さくで話好きな方だ。
「多古焼」とネーミングした高橋さんは、ライフスタイルそのものもユニーク。
「庭にお茶の木を植えています。味噌も手づくりですよ」と語る。以前は千葉市職員をやっていたという経歴もおもしろい。
「公務員として仕事するのは嫌いじゃなかったのですが、陶芸だけに没頭することがなかなかできない。今はそのことだけを考えていられるからうれしい。多古で焼いてるから多古焼。覚えやすいでしょ」とくったくなく笑う。
「気難しい方だったら話をうかがいにくいかも…」が吹き飛んだので、
さっそく陶芸の工程を見せてもらうことにした。
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